その日のことは、その日で忘れる主義だ。(by 五島慶太)

その日のことは、その日で忘れる主義だ。

『入居者募集 東急不動産』と書かれた看板を目にすることも、都内に住んでいれば珍しいことではないでしょう。

わたしも大学生の時、「なぜ?鉄道会社が不動産事業をやっているんだ?」という疑問をもったものですが、その裏には「国がやらなきゃ、オレがやってやる。」が口癖の伝説的な経営者『五島慶太』(以下、五島 敬称略)という経営者がいます。

五島慶太の業績

愛する妻の死や関東大震災などのダメージにより「松の枝がみな首つり用に見えて仕方がなかった。」(日本経済新聞『私の履歴書』)と語るところまで追い詰められた時期もあった五島ですが、その後大きな偉業を成し遂げます。

田園調布

東京の高級住宅街、田園調布の開発に成功したのも五島の業績です。

大学誘致

慶應義塾大学に日吉台の土地を無償提供を決断し、日吉キャンパスの誘致に成功したのも五島の業績です。(慶應大学のほとんどの生徒が1、2年時に通学するキャンパスです。)

そのほか、日本医科大学(武蔵小杉駅)、首都大学東京(都立大学駅)、東京学芸大学(学芸大学駅)などと大学誘致を続けたのも五島の業績です。

地下鉄

渋谷駅の忠犬ハチ公の目の前にある東急百貨店をオープンさせたのも五島の業績ですし、浅草~上野間に開通した地下鉄を買収して浅草~渋谷間に延長した(現:東京メトロ銀座線)のも五島の業績です。

首都圏の拡大

目蒲線、東急線、大井町線、池上線、玉川線、世田谷線、田園都市線といった具合に、東京の西側から神奈川県にかけて路線を開設し、その路線の近くに大学を誘致することで地価やブランドイメージを上げていく五島の戦略は大いにヒットしました。

また五島慶太は百貨店の三越を買収しようとして『強盗慶太』というニックネームと呼ばれるなどしましたが、東京にはじめて『面の経営』をもたらした経営者としての実績は無視できません。

五島は鉄道を中心にして、住宅、学校、百貨店、ホテルなどを建設し、いわゆる首都圏を率先して拡大し続けたのです。

五島慶太の名言

他にも五島の伝説を深堀すれば、他にも面白いエピソードはたくさんあります。

例えば、一代で西武王国を築き上げた「堤康次郎」との「強盗(五島慶太)とピストル(堤康次郎)の箱根山戦争」などはとても興味深いエピソードです。

しかし本記事は五島慶太の伝記ではありませんから、偉業について伝えるのはこれくらいにして、ここからは五島が残した名言を2つほど紹介します。

その日のことは、その日で忘れる主義

その日のことは、その日で忘れる主義だ。その日に決断のつかないことを思い悩んで持ち越すようだと、あすの戦争は負けだ。

RICHになるための秘訣について情報を発信していると、読者からたくさんの悩みを相談されます。

実は読者から寄せられる悩みのほとんどは、それほど深刻なものではないのですが、当事者にとっては深刻なようです。

嫌な記憶を睡眠中に思い出し、歯ぎしりしてしまうほど悩んでいます。」、「将来のことを考えると不安な気持ちになって夜も眠れません。」などと告白されることは一度や二度ではありません。

もしあなたが今後、そのような気持ちになったら五島慶太の言葉『その日のことは、その日で忘れる主義だ。』を思い出してください。

過去は過去です。過去はもう終わったことです。過去はもう二度とあなたの前にやってきません。あなたが変化をもたらすことができるのは、過去ではなく未来でもなく『現在』です。

「過去の嫌な記憶」というお荷物を背負った状態では、勝てる勝負も勝てないかもしれませんから、『その日の(嫌な記憶は)、その日で忘れる』ことを徹底するようにしましょう。

大きく考えること

ものごとはすべて大きく考えること。おじけづいていては成功しない

わたしが「嫌なことは忘れてしまいましょうよ!」とアドバイスしても納得しない人は多いです。

そういう人はこう反論します。「そんなに都合よく忘れたくても忘れられないから苦しんでいるのです。何かいい解決策はありませんか?」と。

わたしはそういう人には「もしかすると、あなたは暇なのかもしれませんね。」とアドバイスすることもあります。もちろん、そういわれた人はいい気持ちにはなりません。馬鹿にされたと思って怒る人もいます。

しかし「あなたは暇なのかもしれない」というわたしの予想は、ある意味では真実なのです。なぜならば人の悩みというやつは絶対的なものではなく、いつだって相対的だからです。

五島慶太はサラリーマンなら定年している73歳の時に、「事業こそ私の命」と語ったそうですが、もし五島慶太が日常生活で発生するいろんなことに悩み苦しんでいたら、おそらく伝説的な偉業を残すこともなかったでしょう。

つまり嫌な記憶に囚われそうになった時、もしあなたにとって重要であり、なおかつ大きく考えないと成功できないような『何か』があれば、、、、、あなたはきっと嫌な記憶に囚われることなく日常を過ごせると思うのです。

日常生活のあらゆる悩みを「ちっぽけなもの」と感じることのできるほどに、大きく考えることが悩みにふりまわされない秘訣なのかもしれませんね。

最後に

五島慶太の経営手法は、「関西の鉄道王」である小林一三(こばやし いちぞう)をお手本にしたともいわれています。

小林一三は阪急電鉄、阪急百貨店、宝塚歌劇団などを設立し、「アイディアの神様」としても知られています。

小林一三もRICHを目指す上で興味深い名言を残していますので是非とも参考にしてください。