日本人の勝算(by デービット・アトキンソン)

日本人の勝算

日本人の将来は暗い」と感じている人は多いだろうと思います。

残念ながら日本経済が「少子高齢化」と「人口減少」に苦しめられることは、もう避けられない現実です。

もしかするとあなたは「貧乏であっても健康・長生きであれば日本人は幸せになれる!」主張するかもしれませんが、それは「不可能」です。

なぜならば日本経済が停滞し日本政府(と日本人)が貧乏になるということは、「社会保障の崩壊」すなわち「国の財政の破綻」を意味しているからです。

わたしたち日本人はどうすればいいのでしょうか?黙って国が衰退する姿を指をくわえて眺めるしかないのでしょうか?

勝算はある!!

冒頭から暗い話が続きましたが、「日本人にも勝算はある」と断言する人がいます。デービット・アトキンソンという男性です。

アトキンソンさんは米国人ですが17歳の時に「日本という国と運命を共にする」ことを決意し、拠点を日本に移してから30年間という長い時間を日本で過ごしています。

デービット・アトキンソンさんはオックスフォード大学日本学専攻、元・ゴールドマンサックスの元・金融調査室長という輝かしい経歴をもち、現在では国宝・重要文化財の補修を手掛ける小西美術工藝の社長をしてらっしゃいます。

そんなアトキンソンさんですが、118人の外国人エコノミストの論文やレポートに目を通し、さらにそれらの分析結果を日本の事情に当てはめて「日本人の勝算」について考察した1冊を世に送り出したので紹介したいと思います。

本のタイトルは「日本人の勝算」ですが、タイトル通り「日本が三流国に落ちぶれないための勝算」について書かれていますので、その一部をサラッと紹介しましょう。

変わらなければならない

あなたはニュースや新聞で「日本人の生産性は低い」と報道されていることを耳にしたことがありませんか?

そのような報道を耳にした人はおそらく「日本人の生産性は低いからもっと頑張らなくてはいけないのだ。」とか「賃金が低いのはしょうがないことなんだ。」という気持ちにさせられていると思います。

もちろん「日本人の生産性が低い」のは事実ですが、、、、その反面「日本の人材評価は高い」(日本の人材評価は世界第4位、世界経済フォーラム調べ)ことを見落としている方も多いのではないでしょうか?

アトキンソンさんによれば、実は日本人の生産性が低くなっている原因は「企業が生産性を上げる努力をせずに、従業員の給料を下げ続けることで利益を増やし続けてきたから。」なのです。

実際に日本企業の経常利益はここ数年毎年上昇し続けているのに、労働者の実質賃金は減少し続けています。

では日本経済低迷の元凶は「労働者に痛みを押し付ける、無能な経営者」なのでしょうか?

アトキンソンさんは「必ずしもそうではない」といっています。

なぜならば「少子高齢化」、「人口減少」に直面し将来の先行きが不透明な日本市場においては、成功するかどうかもわからない投資をしてリスクをとることは企業経営者にとって魅力的な戦略でないからです。

企業経営者にとってはリスクをとって投資するよりはむしろ、「ライバルが倒産するまでひらすらコストカットする」戦略を採用することが「合理的な選択肢」になり得るというのです。

しかし『質の高い商品を安く販売する』とか、『質の高い人材を低賃金で雇う』という従来のコストカット戦略は、「少子高齢化」、「人口減少」の日本では通用しなくなるのは明らかです。

いいものを安く売っても利益を出すことができたのは、大量にモノを買ってくれる消費者がいたからですが「人口減少」の日本では通用しません。

高い教育を受けているのに低賃金で働く人材を確保できたのも、労働者がたくさん確保できたからですが「少子高齢化」の日本では通用しません。

平成の終わりの頃から日本政府は「海外から若い労働者を移住させる」という選択肢を採用しましたが、アトキンソンさん曰く『途上国からの労働力が増えれば増えるほど、日本という国は「途上国」になっていく』のだそうです。

賃金を上げろ!!

日本人労働者の生産性を上げる処方箋としてアトキンソンさんが紹介しているのは、「労働者の最低賃金を一律にし、なおかつ段階的に上げていく」という方法です。

日本では最低賃金は「社会政策」であり厚生労働省の管轄ですが、イギリスなどの諸外国では最低賃金は「経済政策」として受け入れられているそうです。

つまり「生産性を上げる ⇒ 賃金が上がる」という従来の発想ではなく、逆向きの発想である「賃金を上げる ⇒ 生産性を上げる」が一定の効果を上げているのだそうです。

もちろん生産性を上げるために「労働者の賃金を上げる」なんてことは、企業経営者の多くは大反対するでしょう。なぜならば今までのやり方を大きく変えてでも利益を出さないと事業が成り立たなくなるからです。

しかし変革しなければいけないのは、何も経営者だけではありません。政府も労働者も「変革」を受け入れなければいけません。

政府は既得権益をぶっ壊してでも、産業構造を変革し、国全体を「利幅の大きい産業」に導くような政策を実行しなくてはなりません。いつまでも途上国と同じ土俵で勝負している場合ではないのです。

また労働者は産業構造の変革に対応するための新しいスキル、新しい知識を絶えず蓄積し続けなくてはいけません。「大人になったから勉強しなくていい」なんて態度は根本から改めなくてはいけないのです。

2つの選択肢

わたしたち日本人に残された選択肢は2つしかありません。

1つ目の選択肢。「従来のやり方を続けて三流国に成り下がる。

2つ目の選択肢。「国全体で変革を望み、失われた30年を挽回する。

このブログはRICHになることを支援するブログなので、あなたには後者の道を選択してもらうように願っています。

他人がどうであろうと、あなたには出る杭になってほしいと思います。「出る杭は打たれる」という言葉がありますが安心してください。

これからの時代、成長しない人は下ばかりを見て上を見る余裕なんてなくなる可能性が高くなると思うからです。

上を見る余裕が少しでもあるうちに、、、、、あなたはあなたがやるべきことを「本気で挑戦」してみましょう。