もう終わりだ、と出口の見えない時の対処法

もう終わりだ

自由になるためには「選択肢」に気づく必要があります。選択肢に気づくことは一見すると簡単なことのようですが、そんなことはありません。

J・D・バラードのSF映画を映画化した「ハイライズ」では、高層マンションのポジション(階数)に執着し外の世界に出ようとしない人々が描かれますが、J・D・バラードが予想したとおり、現代に生きるわたしたちも「現状」に固執しがちです。

その証拠に会社を辞めようと思えば辞めることだってできるのに、自分の命を投げ出してしまうような人も実際に存在します。

つまりわたしたちは選択肢を「選んでいる」というよりは、選択肢に気づくこともなく生きているのです。どうすれば選択肢に気づくことができるでしょうか?

選択肢が見えない理由

チャンスの神様の話をきいたことがありますか?

こういう話です。「チャンスの神様はあなたの目の前から現れる。チャンスの神様がきたときはすぐにつかまないといけない。なぜならば、チャンスの神様は全身ツルツルで前髪しか生えていないから。」

このような話をきくと、チャンスというものは「外部」からやってきて、なおかつ「わかりやすい予兆」があるということを信じてしまうものですが、そのような発想こそがチャンスを逃す原因なのです。

チャンスが「ある」と思えば、「チャンスはどこかにあるはずだ。」と信じることができるので、チャンスを実際に発見することができます。

その一方でチャンスを探そうとしなければ、チャンスが目の前にあっても気づくことができないのです。つまりチャンスはあなたの「内部」にあるのです。

別の言い方をすれば、別の選択肢があったとしても選択肢があることを認識していなければ、知らずのうちに一つの選択肢に固執してしまうのです。

このような言い方をすれば、ソクラテスの『無知の知』を思い出す人も多いと思います。

ソクラテスは、「知らないことを知っている」ことの重要性を説きましたが、あなたも「選択肢を認識していないことを認識する」ことができれば、新たな選択肢に気づく可能性を高めることができると思うのです。

では「選択肢を認識していないことを認識する」なんてことは、どうすれば実現できるのでしょうか?

ソクラテスのように「対話」によって発見することもできますが、今回は一人でできる方法を紹介したいと思います。

自分のストーリーを知る

人類が大規模定住社会を営む上で、重要な役割を果たしているのは言葉です。

「赤信号は渡るな。」というような言葉があり、それを受け入れるから社会の秩序は保たれるのです。

とはいえ「赤信号は渡るな。」ということを普段の生活で意識することはありません。同様に、あなたも「自分はどんな人間であるか?」ということを意識していないでしょう。

しかしあなたが意識せずともあなたは「自分はこういう人間だ。」という認識に沿って行動しています。

例えば「わたしはおとなしい性格だ」と認識している人はおとなしく振舞いますし、大胆な性格だと認識していたら大胆にふるまうのです。

そこであなたには「自分はどういう人間か?」ということを改めて考えてほしいのです。

今すぐにノートに「わたしの人生を5分で振り返る」というテーマで、あなたの人生を振り返ってみてください。

人生の転機となった出来事や、人生のいい時も悪い時も含めて、一つのストーリーにすることを心掛けてください。

ストーリーは完成しましたか?(ストーリーができたらここから先をチェックして下さい。)

あなたのストーリーは、一つの「枠組み」です。あなたの行動や発想を制限するものです。ですからストーリーを書き換えれば、今まで気づかなかった選択肢に気づくキッカケを得ることができます。

ではストーリーを書き換えるとはどういうことでしょうか?

都合のいい失恋体験

ある男性は、学生時代に交際していた恋人を「自分からフッた」と認識しており、長年そう信じて疑いませんでした。

しかし「別の解釈はないか?」と疑ったことで、その男性は別の解釈に信ぴょう性があることに気づいてしまったのです。

別の解釈とは「彼女にいつフラれてもおかしくない恐怖と不安に耐えることができず、自分からフることにした。」という解釈です。

以上のように、事実は一つなのに、事実を眺める角度を少し変えるだけで、別の解釈が生まれるということは(実際に過去を振り返ってみると)よくあることです。

さきほど完成させたあなたのストーリーのなかで、たくさんの「事実」と「解釈」を発見したと思いますが、別の解釈をする余地はないでしょうか?

少し立ち止まって考えるだけで、1つの事実に対して異なる解釈が複数存在するということに一度気づいてしまうと、「今この瞬間にも別の解釈がある」ことに気づくことができます。

もちろん「解釈」の問題なので、本当のことはわかりません。しかし本当のことがわからないなら、自分にプラスになる解釈をしたほうがプラスになると思うのですがあなたはどう思いますか?

少なくともあなたの選択肢や行動を制限したり、あなたのネガティブにしたり暗い気持ちにさせる「認識」や「解釈」を持ち続けて人生損するよりも、、、、、、ずっとマシな人生になると思いませんか?

事実を変えることはできません。しかし他人様に迷惑をかけない範囲で解釈は変えることができる。それが新しい選択肢に気づく第一歩になる。ということは覚えておきましょう。