商売とは売って喜び、買って喜ぶようにするべきである。(by 二宮尊徳)

副業が解禁されたこともあり、会社の一歩外でビジネスに挑戦する人も多くなってきました。

しかし多くの人は、会社の一歩外に出ると途端にお金が稼げなくなります。なぜでしょうか?

その答えを二宮尊徳(にのみや たかのり)のコトバから紐解いていきましょう。

二宮尊徳とは?

二宮尊徳(にのみや たかのり)とは?

1787年~1856年。相模国(現:神奈川県)に生まれる。少年時代に、川の氾濫で生家と田畑を流され家は没落。勉学、倹約、勤労の日々を経て、二十歳で田畑を再興。

その後、荒地を復興させる才能を見込まれて、農村復興政策の指導者として活躍。幼少時代の金治郎の名は有名。小田原市にある報徳二宮神社では、二宮尊徳が御神体になっている。

商売とは?

二宮尊徳は、以下の言葉を残しています。

二宮尊徳

商売とは売って喜び、買って喜ぶようにするべきである。

そこに喜びがなければ商売とは言えない。

また、貸し借りも、貸した人間と借りた人間に喜びがなければならない。

あなたはこの言葉をどう受け止めますか?

ビジネスは契約関係

ビジネスは契約関係です。ですから、売り手と買い手の両方が満足するのはビジネスの基本です。

つまり「売ったから嬉しい」とか「買ったから嬉しい」というのは、ことさら強調することではありません。借金についても同様です。

もしかすると、二宮尊徳は商売人ではなく農村復興政策の指導者でしたから、ビジネスについてはあまり詳しくなかったのかもしれませんね。

しかし二宮尊徳の生い立ちを調べて見ると、二宮尊徳の真意を読み解く鍵を見つけることができます。

二宮尊徳は、農村復興政策の指導者に任命された時、退路を断つために故郷の家を処分し、以下の言葉を自分に言い聞かせたといいます。

二宮尊徳

自分の家を投げ出してはじめて、千件の家を救うことができるのだ。

つまり一番大切なはずの「じぶん」を2番目にして、自分以外の誰かを1番にすることができた偉い人物だったのです。

二宮尊徳のそのような生い立ちを考えてみると、二宮尊徳のいわんとしていることは「自分のことだけ考えるな。」ということだと想像することができます。

自分のことだけ考えても稼げない

はじめて自分でビジネスをする人は、いくらキレイごとを主張しても、自分のことだけしか頭になかったりします。

例えば、商品を売るときは売価を目いっぱい高くする一方で、何かを買う時は最大限買い叩こうとします。

しかし残念ながら、自分中心の考え方ではビジネスを大きく発展させることはできません。

なぜならば、見込み客が何かを購入するとき「支払うお金よりも、より多くのものを受け取れる」という確信がないかぎり、お財布からお金を出さないからです。

このことをあなたが理解しているか簡単なテストをしてみましょう。

理解力テスト

あなたは5万円の原価で10万円の商品を販売しています。顧客は商品に11万円の価値を感じています。ですから商品の売れ行きはそこそこといったところです。

あなたはもっとビジネスを拡大しようとしています。どのような対策を講じますか?

ビジネスがあまり上手でない人は、「5万円の原価を下げるよう努力します。」とか「10万円の売値を9万円にして顧客を増やします。」と回答します。

その一方で商売上手な人は、「商品価格を20万円に値上げする一方で、商品の付加価値を50万円にします。」と回答するのです。

本当に見込み客のことを考えているなら、「顧客にもっと大きな付加価値を与える」という発想が自然とでてくるはずなのですが、自分のことだけ考えていると、なかなかそういう発想にならないのです。

それにもかかわらず、本当に多くの人が「どうすれば『楽に』、『カンタンに』稼ぐことができるのか??」と頭を抱えているのですから世も末です。

無駄遣いしなくなる

顧客に高い付加価値を与えることに必死になっていると、自然とビジネスは発展していきます。

もしビジネスに挑戦しているのに、なかなか成長しないなら、、、、あなたが顧客に提供している付加価値が、値段と比べて相対的に低くないかチェックしてみましょう!

なお付加価値を提供しようと必死になっていると、思わぬ副次的な効果もあります。

自分が顧客本位のビジネスを展開していると、他人が提供する付加価値にも敏感になることができます。すると本当に価値あるものを見抜く力が醸成され、無駄なおカネを浪費することが少なくなるのです!!

高い付加価値の秘訣

おそらくあなたは、「高い付加価値を創出するためには、どうすればいいか?」と疑問に思っていることでしょう。

答えはカンタンです。自分自身が満足すること、楽しいと思うことに挑戦するのです。

現代社会は、荒れ果てた土地を開墾しないと生きていけない二宮尊徳の生きた時代ではありません。社会保障も充実していますから、飢餓により命を落とす心配もほとんどありません。

これからの社会では、マニュアル化できる仕事のほとんどはAI技術が奪っていきます。是非とも、AIには真似できない仕事に挑戦してください。それが豊かな人類として、尊厳をもって生きることのできる唯一の道となるでしょう。